「陽ざしを纏うように」——akikoさんが語る、夏と帽子と音楽と。
2025.06.05
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陽ざしが強くなる季節。arthからお届けするのは、ジャズシンガーakiko氏と共につくり上げた、特別な夏の帽子。
音楽と旅、そしてファッションを自由に楽しむ彼女が「本当にかぶりたい帽子」を形にしたその背景には、思い出やこだわり、そしてたくさんのインスピレーションが詰まっていました。
・・・ 今回のコラボハットを制作することになったきっかけから教えていただけますか?
akiko:石垣島で、シンガーの友達がかぶっていた帽子がすごく素敵で…それがずっと頭に残ってたんです。そのイメージの帽子を探していたんですがなかなか見つからなくて、「それなら作っちゃおう!」と。
・・・それが今回の帽子につながっているんですね。こだわったポイントはどこですか?
akiko:一番はツバの編み方ですね。カサブランカの形にしたいというのはイメージしていたのですが、ツバの部分を「松葉編み」という編み方にするアイデアをいただいて、とても素敵だなと思いました。しかも、すべて一点ずつ手編みなんです。私が好きなクラシカルな雰囲気もあって、想像以上の仕上がりになりました。
・・・ステージ映えもしつつ、日常でもかぶれるという、まさにakikoさんらしいデザインですね。
akiko:ありがとうございます。夏に屋外でライブをする時、日除けとしても、ファッションとしても楽しめる帽子をかぶりたいと思っていたんです。そんな時に思い出したのが、映画『真夏の夜のジャズ』でアニタ・オデイがかぶっていた帽子。彼女の衣装や雰囲気がすごく好きで、とても印象に残っていたんです。それも今回のインスピレーションのひとつでした。
・・・なるほど、そこからライブ仕様のデザインが生まれたんですね。
akiko:そうなんです。前回と同じように、オーガンジーとベルベット、2種類の紐もつけていて、用途に応じて使い分けられるようにこだわりました。あと、「カサブランカの形なのに折りたためる」というのもとても嬉しい発見でした!ツバの先にワイヤーが入っていて、折りたたんでも型崩れしないし、ツバを上げたりして形も自由にアレンジして楽しんでいただけます。
・・・ステージはもちろん、他にはどんな時にかぶりたいですか?
akiko:もう毎日かぶりたいくらい気に入っています(笑)。特に海が好きなので、ビーチはもちろん、街でもかぶりたくなる帽子です。ツバが広めでしっかり顔を隠してくれるのに、クラウンの部分には「透かし編み」を取り入れているので、風通しが良くて蒸れにくい。ちゃんと日除けもしてくれるし、見た目以上に機能的!クラシカルな雰囲気がありつつ、カジュアルなスタイルにも合わせやすいところも、すごく気に入っています。
旅とインスピレーション
・・・最近行った旅先で、印象に残っている場所はありますか?
akiko:メキシコとアルゼンチンです。メキシコでは、メキシコでは、映画『リメンバー・ミー』にも登場するセノーテを訪れたり、海にも行ったりして。あとは、ブラジルとアルゼンチンの国境にまたがるイグアスの滝も見てきました。アルゼンチンでは、街中で見たウォールアートの色使いがすごく素敵で、とても印象に残っています。海外に行くと、日本とは違った表現にいつもたくさん刺激を受けますね。
akikoさんInstagram より
・・・次に行きたい国はどこですか?
akiko:モロッコです!アフリカ、アラブとヨーロッパの文化がいろいろ混ざりあっている場所だなと思っていて。色使いなんかもすごく素敵で、とても惹かれています。
・・・この夏、何か挑戦したいことはありますか?
akiko:来年、2026年の6月でデビュー25周年を迎えるのですが、それに向けて、今年の6月から毎月デジタルリリースをしていく予定なんです。なので、この夏はレコーディングに集中してると思います。
・・・最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!
akiko:日傘もいいけど、手に持たなくていい帽子は、自由に動けて身軽なおしゃれの味方だと思うんです。機能性があるのはもちろんだけど、何より“遊び心”を忘れずにいられるのがいいなって。ひとつで何通りにも使えるし、使っていくうちに生まれる “くたっとした柔らかさ”もまた味になって、新しい被り方を発見してもらえると思います。なので、ぜひ長く楽しんでほしいです!